スズキ キャリートラック/DA63T リヤ ベアリングガタ
2013/9/14
こんばんは
土曜日なのに、まだ会社におります 涙 世間様は3連休ともあって、仕事でススキノに行きましたところ、人・人・人
欲望のスリーパーホールド
ロープ 何とか現実世界に戻り、仕事場に帰る事が出来ました
車屋さんは休日、旗日は関係ないのです(特に中古車屋さん)
それでも、仕事が終わったら、どうしようか考えております
さてさて、昨日お預かりしておりましたスズキ・キャリートラック
軽トラックなんですが、この車両、歴史も古く、スズキでいうロングセラー商品となっております
最近は、一時引退した菅原文太がCMをやるそうな なぜかはるな愛との共演だそうで
話はそれましたが、走行時の異音
試走行の時点で、様々な音が重なっており、識別困難な状態でございます
後ろからとの事でしたので、ジャッキアップしたところ
ドラムを手で上下させると動きます・・・涙 左右とも・・・
それも少しではなく、かなりのふり幅がありました
又、ドラムが油でぎっとぎと、ホイルシリンダのブーツ(ゴム)も破けており、これよりブレーキオイルが噴水の如くあふれ出たのでしょうか
このパターンは要注意と思われますので、後ろのタイヤあたりから油が漏れてるようでしたら速やかに点検されることをお勧め致します
流れとしては
ホイルシリンダよりオイル漏れ→オイルがアクスルシャフトを伝ってベアリング内に→ベアリング内のグリスが固化→ベアリング大破
さらには、ブレーキオイルがデファレンシャル内に到達してしまえば最悪ホーシングアッセンブリー・・・
シリンダのオーバーホールはなんてことない作業ですが、派生していくととんでもないことにつながるわけで
きよし師匠ではないですが、「小さな事からこつこつと」
発見したら、直しましょう
部品が揃いましたので、分解していきましょ
リヤのドラムを左右外します
左側がブレーキオイルが漏れていたところ、ぎっとぎとでございます ブーツ破けてございます
おそらく、このせいでサイドブレーキの動きが渋くなっていたものと思われます
ベアリングは圧着なので、工賃がかかります その他ブレーキワイヤー等左右分だと結構高くつきます
今回は破格でドラムごとアッセンブリーで左右頂きましたので、ごっそりとりかえちゃいます 程度も良くてラッキー
左側をスライディングハンマーでがこがこ外します
!
ぽろぽろと「タマ」が落ちてきました これはベアリングの中にある回転を円滑にするもので、出て来てはならない物
お願いごとがかなった後のドラゴンボールの如く、石の塊ようなものがぽろぽろ出てまいりました 7個集めても何も起こらないことは言うまでもありません
さらに悪いことに、ベアリングが粉砕しており、ホーシングの口が削れて変形・・・ さらにはドラムも削れております
これじゃ、そのままぶち込んでも入らない気がします・・・ 普通はホーシング交換でしょう
ちょびっと手を加えて、ベアリングを打ち込み
右側ももう少しで同じ事になりそうな状態 水等の侵入でサビついておりました 涙
ベアリングの内側のオイルシール等は新品で交換しておきます
後は組み付けて、ブレーキのエア抜き、デフオイルを交換して完了!
今回は格安でアッセンブリーを頂けましたが、中々無い物なので、ある程度の覚悟が必要な(金額的に)修理になります
片付けしまして、すっきり
さてさて、帰ります。。